和本などの古典籍も状態が重要となっています。特に和紙の場合は虫に食われてしまったり、破れや汚れなどで内容が読めない場合なども多々ありますので、なるべく状態を劣化させずに大切にお持ちください。

和本・古典籍に関しましても本は全何巻と複数出ている場合が多々ございます。全巻が揃っている場合は、しっかりとした査定額をご提示させていただけます。また書籍によっては全巻が揃っていなくともお値段を付けられる貴重な本もございます。

和本に関しましては題箋がある事や表紙が原装である事、元箱があることなど様々なことが査定に関わってきます。最初から付いていた物はたとえ状態が悪くなっても捨てずにそのままの状態で保管してください。

発行した時期も重要となってきます。たとえ同じ内容の古典籍でも明治以降の和本、江戸期（中期・後期）、またそれ以前の古活字版や五山版なども発行の時期によって価値が変わってきますので、精査し価値を見出しています。

木版である事が多い和本では、一番最初に刷られた初刷は査定額が高い場合が多いです。和本を刷る際に使う版木も使ううちに擦り減ってしまい、刷りも悪くなってしまいます。後刷りよりも絵や文字が美しい初刷りの方が価値があります。

写本とは刷ってある本では無く手書きで書かれた書物です。古来よりいくつもの写本が作られてきましたが、写本は内容の良さや書いている人物によって価値が変わってきます。また絵入りの本や文書・作品などであっても絵の描いている人物がとても重要となります。

和本や古典籍などの古書に限らず、希少本は確かな査定ができます。あまり聞いたことの無いタイトルや作者名などの作品は、ご自身の判断で処分せず、当店にご相談ください。

古書や古典籍である和本に関しましても“人気の有る無し”があり、それによってお値段が変わってきます。この様に査定の難しいものでも普段より古物の市場価格の精査し、古書組合での研磨を重ねている店主が適正価格で査定いたします。