2023.08.04
名古屋市の方より草花百種を買取しました
今年も暑い夏が到来しております。
久々の更新となりましたが室内でこの内容を書いている時も外では容赦なく太陽が照らしています。
江戸時代は寒冷期だったという話ですが現在は温暖期という話も聞いております。
また江戸時代まで遡らなくとも数十年前に比べてもいくらか気候も変わってまいりました。
この暑さの中では外を歩かれたり作業をする際には熱中症などにはお気を付けください。
今回の書籍は名古屋市の方がお持ちだった和本です。
本草関係の書籍をご整理するときに買取をさせていただいたものです。
現在は暑い季節ですのでこの書籍の草花を見て少しは涼しげな気分になっていただけると幸いです。
また本草とは中国の薬物学から来た言葉でして草花などの植物や動物・鉱石などを指す言葉であります。
日本でも江戸時代には本草学が盛んになりまして数多くの本草学者がおりました。
日本の多くの本草学者も様々な書籍を出しましたがそちらの紹介は後に譲る事に致しまして、
今回は幕末から明治期に活躍された幸野楳嶺の作品の紹介です。
こちらは草花百種の初編・2編両方ともに上下揃いです。山田芸草堂より刊行。
画に関しては幸野楳嶺と幸野西湖となっております。
後の画像で刊記部分を載せてありますのそれで分かると思いますが、
こちらの書籍は明治刷りの和本となっております。
和本に関しましては江戸期の紙の材質の良い本が好まれる場合も多いですが、
和本や書籍に関しましては内容が重要となっております。
こちらの書籍に関しましては多色刷りの本草書ですので需要が高いです。
彩色の木版摺りで様々な草木が生き生きと描かれています。
幸野楳嶺は熱心に後進を教育した方と知られています。
自らの画塾を持ち楳嶺四天王と言われる竹内栖鳳・菊池芳文・都路華香・谷口香嶠などの他、
多数のお弟子さんを育てられました。
多数の絵画を描いて後進を育ててきた幸野楳嶺が次男であり弟子でもある幸野西湖、
お弟子さんや後の画家のためにお手本としてこの書を作られたと言われています。
明治時代に残されたその美術書を現代でも鑑賞し勉強できるのは素晴らしい事だと思っています。
本草関係の和本や古書などの買取は当店にお任せください。
今回のような和本などはもちろんですが昭和時代や現代の復刻版なども適切に査定を致します。
また美術書や明治以降の刷りものや版画に関しましても当店は積極的に扱っておりますので、
そのような商品をご整理する際はぜひ当店までご連絡をして頂きたいと思います。
宅配の買取について
出張での買取以外にも当店では宅配買取も積極的に行っています。
北海道から沖縄まで日本全国より随時受付を受け付けています。
まずは買取フォームかお電話にてご連絡をいたしてください、
こちらよりその後のお知らせを致しますのでご連絡をお願いします。
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